| 無痛分娩をお受けになるときの、実際の仕組みを簡単に説明いたします。自然に陣痛が来てから無痛分娩を行うことを基本にしています。(8)からお読みください。ここでは計画出産+無痛分娩に基づいて説明します。「無痛分娩の開始タイミングスジュール」をあわせてご覧ください。また、状況により臨機応変な対応が必要なこともあるため、スケジュールに変更が加わることがあります。
(1) 10ヶ月の妊婦健診である程度分娩準備の状態が整ったかどうかを判断します。子宮口の開き具合、やわらかさなどの状態、その他分娩に差し支える要因の有無なども検討します。そこですべてがOKとなると、出産希望日を取り決めます。通常は月〜木曜日いずれかの日勤帯がお誕生日となるよう設定します。
(2) 計画出産日の前日午後に入院します。入院後のご説明などが一通り終わった後、計画出産の準備に入ります。
(3) 胎児心拍モニター検査を約30分程度行います。
(4) 浣腸、陰部の剃毛を行います。
(5) 子宮の出口をひらく小さな風船をそっと子宮口に入れます。ここまでは通常行う計画出産の準備とまったく同じです。部屋へ戻りご自由にお過ごしください。食事、歩行などにまったく制限はありません。このまま風船が刺激となりきちんとした陣痛が生じることもあります。その場合はその時点で無痛分娩処置を開始します。
(6) 翌早朝より胎児心拍モニター検査を行い、同時に陣痛促進剤を少量づつ使用開始とします。
(7) 硬膜外麻酔の準備をします。あらかじめ背中に局所麻酔を行った後、髪の毛ほどの太さ、柔らかさの管を背中に挿入します。この処置にほとんど痛みは伴いません。
(8) きちんとした陣痛が生じたことを確認します。(午後になっても陣痛が来ない場合は翌日再度試みます。注;計画出産の方)
(9) 硬膜外麻酔用の背中の管(カテーテルといいます)より麻酔薬を注入し、陣痛の痛みをコントロールしてゆきます。麻酔薬を注入した後ある程度時間がたてば歩行可能となります。適宜胎児心拍モニター検査を行います。リラックスしながら出産を待ちましょう。痛みの強い場合、仙骨神経ブロックなど補助的麻酔を追加します。(尾骨の近くに局所麻酔の注射をします。)
(10) 出産直前にいきみ感が足りない場合などは吸引分娩を選択します。
(11) 出産後硬膜外麻酔のカテーテルを抜き無痛分娩は終了です。 |